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αἰών アイオーン。

今日はちょっと重い?お話を。

古代ギリシャ語で、αἰών。ラテン語では、aeonと書きます。
どこかで見たことありますね。そう、そのアイオーンです。イオンさんもまさしくこの語源から企業名をつけています。

調べていくと、きりがないのですが、

アイオーンとは、「ある期間の時間」を指し、時代や世紀、人の生涯というような意味を持ちます。ラテン語の Saeculum やサンスクリット語の kalpa(कल्प; 漢訳では「劫波」)がこれに似た意味を持ちます。

アイオーンは、紀元2世紀より5世紀頃にかけて、ローマ帝国内やその辺境地域で興隆した、グノーシス主義における高次の、あるいは超越的な圏界を示す意味で使用されたので、宗教学的・思想的にはこの意味でよく知られている。

Wikipedia

こんな感じです。

ある日、nijinoは、カラスがネズミを食べるシーンに遭遇しました。

逃げ惑う子ネズミたち。
逃げ切った子ネズミももちろんいました。生きるための糧を得ようとカラスも必死に子ネズミを追います。

道端で出会ったネズミをかわいいとか、保護したいとか思うことはほぼ皆無でしょう。

それでも人間とは不思議なもので、そうやって、いままさに食べられようとしているネズミを見たとき、咄嗟に体は動くのです。

命を奪われようとするネズミを、助けようとします。

助けるといっても、なにもできません。カラスのスピードに間に合うはずもありません。

ただ、「うわぁ!」と声をあげ、条件反射にそちらへ向かおうとするのみです。

車に轢かれそうになった猫を見つけたときと同じかもしれません。

ただその瞬間は、助けようと思う対象が、人間なのか、ネズミなのか、猫なのか、ゴキブリなのか、それを私たちはたぶん考えていません。

実はここに、人間の持つ善意、平和への希望のかけらが隠されているのではと感じますが、それはまた後日ゆっくり時間があれば書いてみたいなと思います。

話を戻します。まあそうやって、子ネズミはカラスに食べられました。丸のみです。一瞬です。それはもう、ごっくりと。

かわいそう、と思うでしょうか。

もし、カラスが子ネズミを食べるのを失敗したら、ああ、よかったと、思うでしょうか。

おなか、空かせてるのに?もしかして、餓死しそうだったかも、しれないのに?

人は生きるために食べてます。動物も同じです。

いや、もしかすると、人間以外のすべての動物は、生きるために食べているけど、人間だけが、食べるために生きているのです。

少なくとも、生きるために食べているのだということを、日々私たちは忘れがちです。

ソクラテスの言葉に

『生きるために食べるべきで、食べるために生きてはならぬ。』

こういうものがあります。

食を楽しむことは、人間だけに許された素晴らしい娯楽だと思います。

これまたちょっと話が逸れますが、すごくすごくお世話になった銀座の吉田歯科診療室 デンタル メンテナンス クリニックDentalNutrition.jpの吉田先生もよくこういったことを書かれておられます。根管治療に失敗し、泣きながら治療してくれる先生を探して吉田先生のところへたどりついたとき、先生はすごーく怖い(?)顔をして、「ケア(自己管理)できない人への治療ははじめません」みたいなことをおっしゃってました。(いえ、ここまで怖くなかったとおもう!けどw すみません)

歯に対する愛情とその真剣さに感動したものです。ああ、ここに来てよかったと心の底から思いました。w

さっきこのページからのリンクのお伺いをたてにいったら、「あれー、俺そんなに怖かったかー (゜∀゜)」と言われちゃいましたw。誤解与えたらすみません!大好きな大好きな先生です。

幸運にも、治療はすぐに初めていただいて、それからトラブルもなく無事に維持できているのですが、東京から名古屋へ離れてしまった手前、メンテナンスにうかがえていない。ずっと気になっていることのひとつです。

で、話を戻しますが、nijinoが、食べられる子ネズミを見たその日、レストランアイオーンの物語が浮かびました。輝くサウスシャインの森で何不自由なく暮らす動物たちのもとへ、巨人たちがやってきて、おおきなレストランをつくり、森の木や食材を、ばっさばっさと、どっさどっさと、奪っていくお話です。

「資源が豊富だ!食材も豊富で新鮮だ!」

人間からしたら、おお、いいとこ見つけた☆ ってとこですか?

動物からしたら、いきなり浸食されて、命を奪われていくんです。

童話調の作品ですが、これを作ったとき、さすがにどこにも応募などできないかもしれないと悩みました。

迷った末、獣医師会さんが実施されている第28回日本動物児童文学賞に応募しましたが、見事に落選!そうだろうなあ……。覚悟はしていましたが、やはりがっくし!

レストランアイオーン。ショートバージョンとロングバージョンを現在ノベラボさんにて公開しています。
ショートバージョンは、まさにたった今、公開してきましたw


◆ショートバージョン

Medium

更新日時
2016.09.25

童話・詩

作品の長さ:11,888文字

☆☆☆☆☆(0)累計読者数:2人

「あぁ、目が回る。お腹が空いて死にそうだ」
「生きる」をテーマに食物連鎖を童話調に描いた作品。
『レストランアイオーン ジョーの貝殻寝床と巨人食堂』のショートバージョンです。


◆ロングバージョン

Medium

更新日時
2016.09.18

青春・友情完結レストランアイオーン ジョーの貝殻寝床と巨人食堂

作品の長さ:20,129文字

☆☆☆☆☆(0)累計読者数:13人

サウスシャインの森に棲むカラスのジョーたちは祝福された恵みの中今日も幸せに暮らしていました。そんななか海から巨人がやってきて、巨人たちのためのレストランをオープンさせます。 「レストランアイオ…


 

よろしかったらぜひぜひご感想などお寄せ下さい。

ここは親や教師の判断が千差万別ある部分だとは思いますが、教育の一環として、ショッキングな物語ではあるのですが、もし使っていただけるような機会があるのなら、ぜひぜひご協力さしあげたいと思っています。児童文学作家として、やっていきたい。

子どもたちへ、生きるということについて、考えてほしい。

食べるということについて、考えてほしい。

すべてのおとなたちにも気づいてほしい。

ちょっと熱くなっちゃいました!

よい日曜日を!

noran nijino(A)

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