© 虹乃ノラン All rights reserved.

20243/16

わたしのことを、嫌いなわたし。(Lyric)

わたしはわたしが嫌いだ。

好きでいたいけれど、わたしはわたしが嫌いだ。

だから好きになる努力をずっとしてきた。

それは努力であって努力でしかない。

自分に自信があるんだね。そんな言葉を言えるあなたの方が、きっと何万倍も自分に自信があるんじゃないかと思う。なけなしの存在は土にまみれてすりつぶされる程度のざりざりとした粒のようなものでしかない。

わたしはわたしが嫌いだから、どうして嫌いなのか考える。

でもそこにたいした理由はみつからない。

いちばんは、わたしがわたしだから、好きじゃない。

こまった。お手上げだ。わたしがわたしじゃなくなれば、好きになれるのだろうか?

でもそうなったらそれはもうわたしじゃないから、

わたしがきらいじゃなくなったわたしはもはやわたしじゃない。

わたしが嫌いなわたしをせめて、好きになりたい。

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


名古屋志段味図書館主催 創作ワークショップのお知らせ(5/19)

ショートストーリーを書いてみよう ~「題名」から生まれる物語~ 当日発表される「題名」から一つ選んでグループでその物語…

丸山正樹先生、無料講演会。なごやにて開催決定!

丸山正樹先生講演会開催決定!名古屋市守山図書館にて。館内ではすでに配布されていますが、図書館公式Xよりフライングで流します!(回し…

20243/15

グラスに拾う。(Lyric)

桜の花びらを拾った。 いっぱい拾った。 明日になれば潰れてしまう花びらを拾った。 薄張りのグラスにいれると、ピンクのコー…

守山図書館主催 創作ワークショップ開催します。

 3月17日(日)午後13:30~16:00の予定で、3枚の写真から原稿用紙2枚分のショートストーリーを書いてみよう、というワークショップ…

雑記:人生逆噴射文学賞、大賞発表配信を見て。

第一回人生逆噴射文学賞にて、『骨を孕む』を大猫昔話賞に選んでいただいたのですが、その大賞発表配信をさきほど拝見しました。それで初めて知った…

ページ上部へ戻る