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カテゴリー:散文・詩篇

ココア共和国2024年8月号

 ココア共和国2024年8月号に掲載していただきました。ありがとうございます!表紙にも名前がうれしい。詩は『カラード』と、『ダスト』の2本…

リーフで淹れたダージリン(Lyric)

メールを待ってるだけだけどお気に入りのシャツを着た。 リーフで淹れたダージリン 毛茸がきらめく今日の初恋 …

ポーション(Lyric)

闇に溶けたくて でも溶けてしまいたくなくて 私は白いシャツを着た。 夜の明かりは眩しくて ポーションミル…

チョコミント(tanka)

アイスは絶対チョコミント。 不貞腐れる君が見たくて、 わざと間違えたなんて、 そんな嘘は通用しない。 …

あおとあか

紫陽花でさえ溶け合えないあおとあか。 愛し合えない私たちの仲。 #モノカキコ短歌 #自由律 #詩 #虹乃ノラン…

春に滲む。

きみたちが受け止めるのがわかるから ぼくの涙は彷徨わないで春に滲む。 #モノカキコ短歌 #短歌 #詩 #虹乃ノラン #…

僕のサファリ

おばあちゃんのお家に来たよ キリンがいる? なにいってんの遮断機だってば #モノカキコ短歌 #短歌 #詩…

君の澱とともに眠る。

ワインには詳しくないけどもっと知りたい。 迸る、嘆息に弾かれた澱はグラスにパチパチと眠る。 #モノカキコ短歌 …

絡まる。

指を絡めて 心も絡めて ひものない 靴を履きたい わたしたち #モノカキコ短歌 #短歌 #詩…

悔しくない。

どうして生きているんだろう 悔しいからギターを鳴らす。 空は青いが、悔しいとは思わなかった。 #モノカキ…

青を着る。

この町には海がない。 だから私は青を着る。 心に淀む涙垂らして。 #モノカキコ短歌 #短歌 #自由律 #詩 #虹…

レモン。

零れ落ちるレモンの香りと君への想いが たわわに実る。冬は終わりだ。 #モノカキコ短歌 #短歌  #自由律 #詩…

ストール

さよならの数だけ目元が染まる。 桃色ストールは食べごろの色。 …

虹彩。

虹彩に絡めとられる僕の心は風前の燈火。 #短歌 #詩 #モノカキコ短歌  …

「明日は右。」

まっくろくろすけほっぺたに現る。明日は右。 …

プリーツ。

プリーツの隙間に置いてきた青春。 トイレではしゃいだ高鳴く鳥たち。 #短歌 #詩 #モノカキコ短歌 #虹乃ノラ…

吹雪。

長靴って楽しい記憶だったはず。 心の吹雪、履いてもいいよね? …

サイレント。

サイレントする必要もなかったな。 こんなあたしでいたくはないのに。 #短歌 #詩 #モノカキコ短歌 #虹乃ノラ…

生乾き。

貝寄せの風が吹いてもあたしの心はもう寄らない。 洗濯物も乾かない。 #短歌 #詩 #モノカキコ短歌 #虹乃ノラ…

鏡よ鏡。

鏡よ鏡、鏡さん。 どうしてそんなに真実を映すの? たまには嘘もつけばいいのに。 #短歌 #詩 #モノカキ…

デフォルト。

伏した目の睫毛の裾にキスをして その唇を啄みたい、 ごめんと謝る、それはデフォルト …

肌に溢れる。

からだじゅう、きみへの想いで染まったら あたしの血はほら聴色 トクと鳴る度 肌に溢れる #短歌 #…

愛して。

視えなくても構わないけど ふたりぶん愛してねと言ったら、 君はイケる? #短歌 #tanka #自由律 …

インナーカラー。

内側の気持ちが黄色いからって、いじわるだとはかぎらない。 あたしだけが知ってる君の膨れ面はブルー。 #短歌 #…

マフラーと首根。

渡せなかったマフラーが、あたしの首根を温める。 心は締まる。次の二月は君はいない。 #短歌 #詩 #モノカキコ…

青の絵の具。

道に迷ったからどちらに進むかわかりません。 青の絵の具をぶちまけたい夜。 #短歌 #詩 #自由律 #モノカキコ…

消しゴム。

消しゴム返してもらいそこねた土曜日の午後。 きみは「名前」にきづいただろうか。 電話の前でソワソワしている。 …

20246/1

話さない君。

話さない君の瞳が瞬くとき 震えて離れなくなる僕の心は 次になにをいうのだろう。 #短歌 #tanka #…

筆記体みたいな恋。

筆記体みたいな恋がしたいとか、 わかんないこといってごめん。 #モノカキコ 虹乃ノラン #詩 #自由律 …

雨に弾けて消えないで。

あなたに見つけてほしいから、 あたしは黄色の服を着る。 雨に弾けて消えないで、露。 #モノカキコ #短歌…

ファーストピアス

何がいい? 君が尋ねてくれたから 誕生日まであとふた月の ファーストピアス #短歌 #詩 …

「滲みの海。」

ギターケースから 零れ落ちた音符は 金平糖の海を作り 私は滲みの海を割る #虹乃ノラン …

マキシ。

膝うえの肉も踵のへこみも 君が好きだといったから マキシなんて履かない もう絶対 …

乾くな虹。

どしゃぶりの雨にも虹はかかるけど その橋君が渡るなら涙は乾いてほしくない …

「わかってないな。」

わかってないな あたしはもっと可愛いんだって 見限るなんて根気なさすぎ #短歌 #モノカキコ #虹乃ノラ…

20245/29

STALK

🐾ストーニャー🐾 「ストーカーされるくらいがちょうどいい  今日も今日とて猫様のゆうべ…

「目覚め」4コマ詩月刊ココア共和国6月号誌面掲載

20243/16

わたしのことを、嫌いなわたし。(Lyric)

わたしはわたしが嫌いだ。 好きでいたいけれど、わたしはわたしが嫌いだ。 だから好きになる努力をずっとしてきた。 それは努…

20243/15

グラスに拾う。(Lyric)

桜の花びらを拾った。 いっぱい拾った。 明日になれば潰れてしまう花びらを拾った。 薄張りのグラスにいれると、ピンクのコー…

20243/5

ほしかったもの。(Lyric)

ロボットがほしかった。もらえたのは、ニューヨーク東八番街の奇跡に出てくるみたいなちいさなロボット型のラジコン。それは畳の上でじりじり動いた…

20242/29

あめの記憶(Lyric)

 ざあ、と音がしていた。  とくとくと音がする。  わたしは白くて、子どもにはにがてな存在であるらしい。  わたしは溶か…

20242/29

ほっとけばいいのに。(Lyric)

鼻の頭に瘡蓋ができて、いじっていたら血が出た。 とれた瘡蓋はうっすらとした茶色で、ポロリと落とせば床の木目に紛れるほど。 少し…

20242/12

目覚め(Lyric)

子供が泣き叫ぶ眠っていた猫たちが窓辺へ寄りうろうろとしだす 外にいる子供が叫ぶ四角い繭の内からはその方角を見失う 猫は見失うし…

20242/12

カーテンの内側(Lyric)

外は桜退紅たいこうはさらに白み舞ながら地の汚れを吸い取って側溝に吹きだまりそして黙る 外は蝉ジジと最期の力を込めて鳴く脚は宙そら 翅…

20242/12

いつか、はかなくなる背中。(Lyric)

美しい背中 膨らむ背中 いつか、吐かなくなる背中 …

Lost Stars(Lyric)ココア共和国2024年3月号電子版掲載 佳作II

 昨日、ぼくはライオンが捕らえた鹿にキスをするのを見たよ。サバンナ? いやもちろん、アニマルプラネットティーヴィーでだよ。  昔飼っ…

20241/29

Colored Maybe Navy Blue…(Lyric)

エリザベスカラーの縁が 壁を削りながら歩いている せわしなく擦る摩擦音は 彼女の苛立ちを高め 私を諌める 四つ足の…

20241/28

ダスト(Lyric)

空気清浄機の音が邪魔をして 雨の音が聴こえない 揺らぎを起こす対流は 遠心軸の速さを変え 台風の目は似て非なるもの…

20241/9

紅い流体(Lyric)

身体が受け付けなくなってもわたしは紅い液体をのむ 失われたものが なにかわかりきっては いないけれどわたしは紅い液体をのむ 階…

202311/13

くすりのじかん (Lyric)

のんだの のんでないの?5秒まえのわたし あたまがかゆくてむいしきにこりこり掻いてしまうみたいになかみがいたくてむいしきにぽりぽり飲…

せなかのくぼみ (Lyric) ココア共和国2024年2月号電子版掲載 佳作II

あたし翼をなくしたの そう言ってぼくに背中を見せたきみは、 きれいな肩甲骨には自由自在にへこむくぼみがあって ぼくはきみ…

まちぼうけ (Lyric) ココア共和国2024年1月号電子版掲載 佳作II

ぼくは自転車のカギを、また失くしちゃって だから、歩いてきたよ、ここは深夜の公園で だから、歩いていくよ、ひとりぼっちで …

20239/24

GIVE ME, your GOOD BYE.

くだらない現実に心を害めてはかない燈を自ら絶ってしまうならその命をぼくにくれよ すくわれない妄想に夢を観て妖しい踊りを孤独と共に唄う…

今日は雨だ。わりとひどい雨だ。

今日は雨だわりとひどい雨だ 雨は流すという 記憶か現実か虚構か喜びか悲しみか憐れみか 雨は流すという 誰かの代わりの涙を だから雨上がりには…

靴の中には水が溜まっていた。

72年前 今日午前11時 B29ボックスカー ファットマンを投下 長崎市松山町 上空500メートルで爆発 死亡 約7万4千人 重軽傷…

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