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虹乃ノランの名前の由来について
お久しぶりです。お知らせや告知ではないもので、ここでこうして筆(キーボード)を執るのはとてもとても久しぶりな気がします。
最近、スマホでストラテジーゲームにちょっとハマってまして。思えば、気力を喪失しているあいだ、私はいろいろなゲームを通して、たくさんの人のエネルギーに触れ「冬眠」出来てきたような気がします。
トラウマ治療の第一人者である宮地尚子さんが提唱する「環状島」モデルでいえば、本当のほんとうに沼の底に落ちているときは、自認できる存在すら消えているに等しい状態になっていますが、私にとってそこから這い上がろうと尾根を目指すとき、往々にしてそこに、「ゲーム」を通じた人間関係がありました。
私が何者でもない。そこから始まる人とのかかわりは、日常に深く根差したトラウマ的感情を散らしてくれ、そこに目を向けないように促してくれます。
前置きが長くなりました。ふと、筆名である「虹乃ノラン」の由来について、ここらあたりできちんと遺しておこうかという気になりました。とは言っても、はじめからそこまできちんと考えていたわけではなくて、偶然の重なりや、インスピレーションに助けを借りて選んだ「文字の並び」ではあったのですが、今となってはこれしかなかったな、と思うに至ります。
他でもなく、この名前をつけていたから出会えた人も存在しますし。
あらためましての、プロフィール。
■虹乃ノラン
主成分は猫。筆名の由来は、アイルランド・ゲール語起源の“nuall / núall(ヌァル)”=高貴・勇敢・名声ある者から。Nolanとは一字違う、声を持つ者マイナスα。
『そのハミングは7』にて、第9回カクヨムWeb小説コンテスト<エンタメ総合部門>特別賞を受賞。翌年同作品にて、第5回みんなのつぶやき文学賞国内篇第2。
最近、プロフィールを書く必要があってこのようにしました。ちょっとわかりにくいと思いますのでここで説明しておきます。
もともと「虹乃ノラン」という名前は、大好きな映画監督・クリストファー=ノーランと、その弟であり脚本家のジョナサン=ノーランの二人の名前をいただいたものです。虹乃は、兄弟(きょうだい)の当て字です。厳密にいうと、きょうだいとは読めず「こうだい」ですが、そこはご容赦。
さて、ここでわたくし、ノーランの綴りをミスります。というか、当時はあまり考えておらず、「字面」のみで、「lはなんとなく収まりが悪いから、rにしよう」と考え、nolan ではなく、noranとしたのです。今、『そのハミングは7』の書影など公式では、❝Noran Nijino❞となっております(私の希望です)が、ドメインは❝nijinonoran❞となってまして。
本当になんとなくなんですが、nijinonolanじゃイヤだったんですよ。ただそれだけなんです。(このまるまるとした小さな文字の連なりが大切だと勝手に思っているので、Nijino Noranの並びは違和感を覚えます。大文字を使うときは、Noran Nijinoの並びで。小文字の場合は連なってnijinonoranとする。そんな自分ルールをつけています)
でも、それが今になって、なんとなく意味があるような気がしてきました。
さて本題に戻りますが、nolanとは、Nolan兄弟のファミリーネームであることからもお分かりのように、アイルライド系の姓です。ゲール語起源の❝nuall / núall(ヌァル)❞から来ています。高貴なる者、名声ある者というような意味になりますが、声高に叫ぶ、というような元々のニュアンス・意味合いです。
脱線しますが、なごやの名物に「天むす」がありまして。天むすの老舗、千寿の天むすのパッケージには、「めいふつ・てんむす」と書いてあります。「めいぶつ」でなくて「めいふつ」?――その理由は、「今はまだめいぶつとは名乗れないけど、いつかめいぶつになれたらいいね」というような気持ちでつけられたのだと聞きました。
Nolanとは一字違う、noran。わたしはまだ声を持たない。声を持つ者マイナスα。
相応しいんじゃない。noran。
ノランという名前に気づいて、出逢ってくれたそこのあなた。
ありがとうございます。
呼び名を持たない感情に、そっと輪郭を灯したい。
とりとめもなく。猫は元気。
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