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そのハミングは7
ノベラボグランプリの最終候補に選ばれました。ありがとうございます。本当にありがとうございます。
http://www.novelabo.com/news/41
更新日時
2016.09.19
青春・友情
完結そのハミングは7
作品の長さ:94,143文字
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一九九二年八月、ハリケーンで視力を失った九歳の少年トビー。トビーの耳にはラジオから流れるアメージンググレースが聴こえていた。「かつては盲目であったが今は見える」皮肉にもその瞬間に光を失った少年の心は、不公平感、苛立ちに支配された。両親は変わらぬ愛を持って接するが、トビーは蠢く黒い渦からいつまでも脱出できず揺らぎの渦中にいた。
それから四年、小さな田舎町ニネベに移り住んだトビーは散歩中に古ぼけた鍵を拾った。鍵の持ち主はジャン・グッドスピード。酒に煙草にギター。吐き出すほど不味いチョコバーを食わせたこの男にトビーは苛立ちを覚えるが同時に不思議な信頼も感じていた。
ある日ジャンと訪れた隣町エクタバナのダイナーでトビーはサラに出会う……。
鳴らすもの、鳴らされるもの。心の鐘を鳴らせ。別の音を持つそれぞれが共鳴し合い美しいハーモニーを奏でる。ほんわかとした初恋と、目の見えない少年に道を見せてくれたジャンとの切ない別れ。事実と真実のとはなんなのかを描いた長編小説。
第14回ノべラボグランプリ 最終候補に選んでいただきました。
ありがとうございます。
テーマソングは、オアシスのソングバード。
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