© 虹乃ノラン All rights reserved.

まだ寒い。でも歩き続ければあたたかい。

ポスト投函に外へ出た。

裸足にサンダルを履いて、さすがに寒い。
だから走った。スロージョグ的に。ほんの数分くらいだけれど。

二年前のちょうどこの頃か、はじめての応募原稿を郵便局までもっていったとき、帰り道に自転車でみあげた空が、とても、とても青かったことを憶えている。

あたらしい季節だ――わたしはそう思った。

去年のちょうどこの頃か、ある夜に、わたしは誰もいない暗闇のなか、ひっそりと桜の咲き乱れる深夜の公園を歩いた。そして、桜の合間からのぞく、街灯という名の月をみあげていた。

今日、同じ公園をあるいた。桜は咲き、子どもたちが走っていた。まだかわいらしいコートを着込んだまま、ミニスカートをはいて、笑顔で走っていた。

お母さん、そろそろもこもこのコートは、元気にあそぶには暑いだろうに。

視界には、街路にしっかりと咲く白い花と青い花と青い緑と、
視界には、桜の太い木の幹と、

ころがった、黄色いボールが。

そんな中をくぐりぬけてたどりつく共同玄関は、オートロックの外れる時間。

とりとめもなく。

関連記事

コメントは利用できません。

ココア共和国2月号に掲載されます。

こんにちは! ココア共和国、2026年2月号。今号も4コマ詩、とっていただけました。 「三回忌」「あなたが遺したことば」 …

20261/2

『銀盤のフラミンゴ』がHelveticaBooksより刊行されます。

「スケートってね、小さな銀盤の箱庭で、ルールなんて不自由さにもがきながら、必死に羽を広げて自由を表現するアートのようなものよ」(『銀盤の…

202512/29

ココア共和国1月号に掲載されます。

こんにちは!さむいですね! 今月号も採っていただきました。ココア共和国的には、これを「入国した~~」といいます。4コマ詩も狭き門だと…

202512/16

『ここは本をかりるだけじゃない図書館』に寄稿しました。

こんにちは。 『ここは本をかりるだけじゃない図書館〜わたしたちの5年間』 に寄稿しました。 著者である藤坂康司さんは、元書店員…

第一回ずんだ文芸部大賞を受賞しました!

わーいわーいわーいわーい! 秋田健次郎さんが運営する「ずんだ文芸部」チャンネルにて、『そのハミングは7』が「第一回ずんだ文芸部大賞」を受賞…

ページ上部へ戻る