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  1. 2023.09.21

    最後の一文。

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落ち葉は秋の装い。

春なれど。

今日の日差しはすこし暑いくらいだった。それでも家の中はひやりと冷える。外気を浴びた頬が少しちりちりとする。

神宮へ寄る。すべての社を参る。昨年の6月ぶりだ。

昨年、私は生まれて初めてお賽銭として札を入れた。心の中で言葉を紡ぐ時間はとてもとても長い。そして今日も、とてもとても長い。昨年よりも長い。

昨年、私はここで、大吉をもらった。病は「治る」とあった。

今日、受け取った言葉は、「吉」。番号は「一」。病は、「長引けど治る」

今日、伝えた病は、治らないのだ。長引けども、吉ということが最大のメッセージに思う。そして、「素直な心をもって優れた人の導きを受けながら進めば良きことあり。自分勝手なことは慎むべし。聞く耳を持て」と。まさに自分でもそれが必要と思うからこそ、の再認識の言葉だったように思う。

死ぬことは不幸ではない。

苦しんで死ぬことは不幸かもしれない。一人で孤独に死ぬことも不幸かもしれない。でもそれが望みであれば、幸せかもしれない。

望みがかなえられないまま、己の時間が刻まれて終焉を迎えるのは不幸かもしれない。

それでも、「死」そのものは、決して不幸ではないはずだ。だけど人はそれを恐れる。だけど、それを望むこともある。それ以上に苦しみが在る場合だ。

大切な存在が、「死」を望まず、生きていたい、孤独を望まないでともにあることを願う限りは、そこに幸せはたしかに在る。

そこに、終わりが必ず訪れることは、人類にはどうしようもない。

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