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懺悔と遺書。

不穏なタイトル。ここ数日、考えていた。書く理由はなにか。

誰かに訊ねられる。どうしたいの? 自問する。

現時点での明確な答えがある。書く理由は、これが自分にあてた自分で書く遺書だということ。生前整理に近い。たぶん、私は整理することが好きなのだ。

捉えどころのない感情に、どうして自分がそれほど苦しんだのか、悲しんだのか、その感情はそれ以外の形はなかったのか。いっぱい考え抜いて悶えて、すっきりさっぱりしたいのだ。

パシッと片付くわけはない。まだまだ氷山の一角。解していくと山の中から懐かしい宝物が飛び出してきたりして、うれしくなったり、切なくなったりする。けっして私小説じゃない。でも私はその作り物の人生を愛して憎んで泣いて笑うでしょう。

道は常に∞にあった。懺悔である理由は、自分が切り捨ててきた、選ばなかったすべての道に対して、それが必然であった後付けを証明の形で遺そうとしていること。

遺書であってほしい所以は、自分を救いながら、それが同時に、誰かの心に巣食い、ついでにその心をちょっとでも救ってくれたら、そんな調子のいいことはないから。

書き終える。それが取りあえず今の、目指す手前のテープ。

noran.

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