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20242/29

ほっとけばいいのに。(Lyric)

鼻の頭に瘡蓋ができて、いじっていたら血が出た。 とれた瘡蓋はうっすらとした茶色で、ポロリと落とせば床の木目に紛れるほど。 少し…

玉つきのヘアピンはみななみなみである。

こんにちは。ふつうの記事?を書くのはとても久しぶりな気がします。あ、お久しぶりです。 最近カクヨムやら、あちこちに出没している私です…

20242/12

目覚め(Lyric)

子供が泣き叫ぶ眠っていた猫たちが窓辺へ寄りうろうろとしだす 外にいる子供が叫ぶ四角い繭の内からはその方角を見失う 猫は見失うし…

20242/12

カーテンの内側(Lyric)

外は桜退紅たいこうはさらに白み舞ながら地の汚れを吸い取って側溝に吹きだまりそして黙る 外は蝉ジジと最期の力を込めて鳴く脚は宙そら 翅…

20242/12

いつか、はかなくなる背中。(Lyric)

美しい背中 膨らむ背中 いつか、吐かなくなる背中 …

Lost Stars(Lyric)ココア共和国2024年3月号電子版掲載 佳作II

 昨日、ぼくはライオンが捕らえた鹿にキスをするのを見たよ。サバンナ? いやもちろん、アニマルプラネットティーヴィーでだよ。  昔飼っ…

20241/29

Colored Maybe Navy Blue…(Lyric)

エリザベスカラーの縁が 壁を削りながら歩いている せわしなく擦る摩擦音は 彼女の苛立ちを高め 私を諌める 四つ足の…

20241/28

ダスト(Lyric)

空気清浄機の音が邪魔をして 雨の音が聴こえない 揺らぎを起こす対流は 遠心軸の速さを変え 台風の目は似て非なるもの…

20241/9

紅い流体(Lyric)

身体が受け付けなくなってもわたしは紅い液体をのむ 失われたものが なにかわかりきっては いないけれどわたしは紅い液体をのむ 階…

ディベートと論破

その昔、新卒で採用された企業で、いくつもの研修を受けた。 その中に、ディベート研修というものがあった。入社早々か、一年目あたりで受け…

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